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初 午 祭

当社には、神明社・日枝社・稲荷社・天満社等の多くの境内社が鎮座しています。それらの境内社のうち、神社石段の右側に鎮座している稲荷社。 この稲荷社は大変に古く、『江戸名所図絵』(1834年刊行)や『新編武蔵國風土記稿』に、現在の位置に描かれています。

江戸名所図絵 

『江戸名所図絵』 中央右下 赤い祠が稲荷社 
※原本は白黒です


お稲荷さんは、お狐様として皆さんに親しまれていますが、元々、狐は眷属(けんぞく)、お使いであります。
その御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と申しまして、京都の伏見稲荷大社がその本社です。毎年2月の最初の午の日に行われますが、それは全国の稲荷社の総本社である、京都伏見稲荷大社の稲荷大神が和銅4年(711)2月の初午の日に、稲荷三ケ峰に鎮座されたという伝えに由来しています。
宇迦之御魂神というのは所謂、食を司る神様で、「ウカ」は「ウケ」を語源とし「ウケ」の「ケ」は稲や食を意味します。
朝餉(あさげ)・夕餉(ゆうげ)という言葉もございますが、その「ケ」の御魂の神ということです。一番我々に身近な御存在で大切な食の神様、農耕神として農業従事者を中心に古来よりずっと信仰されてきました。それが、江戸期になると町民にも受容されて、商売繁盛の神へと発展を遂げたのです。
また、食を司る根元の神は、同じ「ウケ」の神で豊受大神(とようけのおおかみ)と申し、伊勢神宮の外宮にお祀りされています。
伊勢神宮というと天照大神様を祀っているのが広く一般に知られていますが、それは内宮(ないくう)のことで、伊勢神宮は内外(ないげ)両宮から成り立ち、その外宮(げぐう)の御祭神が豊受大神様なのです。まさにこの神様が食を司る一番の大本であると言えます。

当社でも、毎年2月の初午の日に神事を執り行っています。

 

現在の稲荷社

平成13年12月、斜面の擁壁工事を含め、稲荷社を中心とした擁壁の整備を、皇孫の御誕生記念事業として行ないました。



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